解説

覚えておきたい選択肢。
[ノロウイルスは、ヒトを介した二次感染を起こす。](食物)


ノロウイルスによる食中毒は、二枚貝が原因となることが多い。ただし、感染した人の手などを介して、二次的に広がることもある。「飲食店などで、調理従事者が感染していて食中毒が起こった場合」などがこれに当たる。シンプルに、人から人に広がるよね、という理解。

*この選択肢は、ほぼ毎年出題されるような「正解したい基礎問題」から選んでいます。

受験勉強をしているとき、過去問を10年分以上解いた。第29回試験で合格してからも、毎年新しい試験問題を解いている。ずっと様子を見ていると、毎回問題が変わり、新しく出題される内容が一定数あることがわかる。今でも「まだまだ知らないことがあるなぁ」と思うけれど、それでも合格ライン(120/200点)は超える。

もちろん、単純な暗記部分は使わないと忘れるし、新しい調査結果や制度変更の知らない部分もあるのだけれど、それでもある程度答えられるのは、真剣に受験勉強をしたことで鍛えられた「試験に対応する筋力」のようなものがあるからかな、と思う。

今回は問題を解きながら感じた、合格に必要な「筋力」を改めて考えてみた。

・大項目(3つ)と土台(1つ)

1[知識量]
問題で問われている範囲を知っているかどうか

2[勉強方法]
問題で問われることを答えられるように理解して勉強したか

3[解き方]
問題(マークシート/選択肢)に対応した頭の使い方ができるか

0[続ける]
勉強を続ける環境やモチベーションという土台


あたりまえだけど、国試のガイドラインに載っている範囲の知識を、広く、深く理解して覚えれば、問題は解ける。
なので、[知識量]で広さを、[勉強方法]で深さを意識して、[続ける]でその量を増やす。そして、うまい[解き方]で正解を選ぶ。

これが、全体的な勉強態度のイメージ。言い換えるなら、「ひたすら暗記で詰め込む」ではない。

もちろん、暗記を繰り返して、いちばん脂がのっている状態で試験に挑めば、合格することもできると思うけど、試験のあとすぐ忘れてしまう(合格のためだけの勉強になってしまう)のと、過程がおもしろくない。どうせ好きなことを学ぶのなら、道中も楽しく行きたい。

1.知識量

管理栄養士国家試験のむずかしさのひとつは、「範囲の広さ」だと思う。試験ガイドラインでは10個の分野があるし、そこに含まれる「〜学」で数えると、もっとある。

【ガイドラインで提示されている分野】
・社会・環境と健康
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
・食べ物と健康
・基礎栄養学
・応用栄養学
・栄養教育論
・臨床栄養学
・公衆栄養学
・給食経営管理論
・応用力試験


【ガイドラインの分野に含まれる科目】
・社会・環境と健康(健康管理概論・公衆衛生学)
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(解剖生理学・生化学・病理学)
・食べ物と健康(食品学・食品加工学・食品衛生学・調理学)
・基礎栄養学(栄養学総論)
・応用栄養学(栄養学各論)
・栄養教育論(栄養指導論)
・臨床栄養学
・公衆栄養学
・給食経営管理論
・応用力試験(上記の様々な科目がミックス)

この中でも「人体の構造」や「基礎栄養学」の一部は、内容がつながっているので、関連して覚えたり解いたりすることができる。けれど、その知識で「社会」は解けない。ここはシンプルに、「いかに知っている範囲を増やすか」にかかっている。

でもだからと言って、教科書を片っ端から読んで覚えるというのは、オススメしにくい。それこそ量が多すぎるし、教科書は試験のために作られたものではないので、出題箇所がはっきりしない。

なので、ここで活用するのが「過去問」。過去問は、教科書に載っている内容の中から、「出題された実績がある内容集」でもある。

また、試験には「毎年のように出題される基礎部分」があるので、これを把握するのにもちょうど良い。僕の実感としては、この基礎部分の問題で、だいたい6割(合格ライン分)ある。

つまり、知識の範囲を広げつつ、その重心を掴むのに、過去問はちょうどいい。

基本的に過去10年分(2000問)をある程度理解して覚えれば、ほぼ合格できると思う。これが、目指す知識量。

2.勉強方法

試験対策の勉強というのは、「問題で問われている内容を答えられるようにすること」だと思う。(管理栄養士国家試験の場合、選択肢の文章が、正しいか・間違っているかを判断できればいい)

これに対して、学問的な勉強というのは、存在する知識が、ほぼ無限にある。例えば「細胞」について勉強(研究)するにしても、一生じゃ足りない。

なので、ひとつの問いに対しても、分母の知識(学問的な知識)と、分子の知識(試験で問われている知識)があり、いかに分子の知識に集中して学ぶかが、試験対策の勉強だと思う。この精度がわるいと、教科書を一冊読んだのに、出題される内容がほとんどなかった、となる。

なので、ここでも「過去問」が役立つ。過去問で出題された知識を起点にして知識を広げることが、「問題で問われることを答えられるように理解して勉強したか」につながる。

また、過去問を使って勉強を進めるときにも、コツがあると思う。これも3つ。

1.問題構造の理解
・そもそもの前提知識を把握する
・今回はなにを問われているのかを意識する

2.勉強量の目安
・どこまで詳しく理解するかの区切りをつける
・隣りにはどんな知識があるかをセットで把握する

3.過去との比較
・これまでどんな似た問題が出題されているかを把握する

これらを意識することで、ひとつの過去問から最大限、試験用の知識が把握できる。ぜんぶカンペキにやろうとすると、たいへんさが勝って勉強が進まなくなるので注意だけれど、ポイントを意識しておくのは大切だなと思う。

3.解き方

試験問題には、独特の構造やパターンがある。これは「誤文の作られ方」とも言える。

例えば、「増加」と「減少」が反対になっていたり、選択肢間の組み合わせが入れ替えになっていたり、正解とは反対の作用をするホルモンの名前が書かれていたり、ちょうど計算間違いをしたときに出る値が選択肢に用意されていたり、などがある。

実際の問題に出合わないと実感しにくい部分ではあるけれど、ようは、「問題のでき方(誤文の作られ方)」を知っていると、それ自体が「ヒント」になって答えやすくなる、ということ。「試験問題を正解する」という場面においては、この意識があるだけで、かなり難易度が変わると思う。

また、「問題を解く時間(選択肢を判断する時間)」も、大事な解き方スキルに含まれる。試験本番は、午前午後を合わせて約5時間。1問当たりで考えると、約1分30秒。選択肢1つ当たりだと、約18秒。このペースで答えていく判断力が必要になる。

言い換えると、1つの問題をじっくり5分かけて考えて正解できたとしても、試験本番では「正解できていない」と捉えておく方が無難。もちろん、はじめからそんなペースで答えるのはむずかしいけれど、最終目標として、このペースを目指して勉強するかどうかは、大きな違いが出ると思う。(試験本番で、答えられる問題は多かったけれど、時間が足りなくてぜんぶ解けなかった、ということをよく聞いた。)

「問題のでき方(誤文の作られ方)」と「問題を解く時間(選択肢を判断する時間)」は、知識や勉強方法とちがって意識されにくいけれど、ここでつまずく人も多い。

「試験問題に対応した頭の使い方」も、大事なポイント。

0.続ける

これまた当たり前だけど、「知識量・勉強方法・解き方」の3つの筋力は、勉強を続けないと鍛えられない。むしろ続けさえすれば、しぜんと筋力はついていく。これまでの説明は、続けるときに「より適切に筋トレするために意識しておくおまけ」くらいの感覚でもいい。とりあえず、続けることが大事だし、これが一番むずかしいとも言える。

このむずかしい「続ける」を続けるために必要なのが、「計画」と「理由」。

「計画」は、「1日10問解く」とか「10ページ読む」とか「30分勉強する」とか、とりあえず具体的な数字で管理できるもの。また、計画通り進まなかったとしても、その都度「計画を立て直すこと」が大切。計画が守れなかったことよりも、計画を立てない・立て直さなかったことの方が、勉強にはマイナスの影響がでると思っておく。(僕も、「1日にこれくらいなら解けるか」と、いろいろ修正しながらやっていた。)

「理由」は、なんのために勉強するのか、合格したあとにどうしたいのかなど、試験合格をゴールにしないための意識。管理栄養士職で転職する、今の職場で手当をもらって給料を上げる、学んだ知識で家族に貢献する、合格することで自分に自信をつけるなど、なんでもいい。そこに貴賎はない。(僕は、合格が直接仕事に関係していたけれど、わりと「よりたくさんのことが知れるから」というモチベーションが大きかった。)

そして、「続ける」を筋力として捉えるなら、1日でも早くはじめる方がいい。ジムでカラダを鍛える習慣をつけるのはハードルが高いけれど、散歩をしてカラダを動かすことは今すぐできる。そんなイメージで、まずははじめてみるのが大事だと思う。途中で止まったら、また計画を立て直せばいい。

以上が、改めて考えた「合格に必要な筋力」でした。まとめるとこんな感じです。

相談室


薬のパターンをつかんで整理していくのがオススメです(^^


・薬の効き方パターン
糖尿病の薬の効き方の種類は、以下のパターンに分けて考えられます。

・インスリンの分泌を促進する
・インスリンの抵抗性を改善する(感受性を高める)
・糖の吸収や排泄を調節する

これらを考えるときはまず、「どの方法であっても血糖値は下がる」ということ、つまりゴールは共通(薬の目的は同じ)という認識をもっていただくとスムーズです。


【血糖値の下がり方】
・インスリンの分泌を促進する
→ 血糖値を下げるホルモンであるインスリンが増えれば、血糖値は下がる

・インスリンの抵抗性を改善する(感受性を高める)
→ インスリンの量は一緒だったとしても、効きやすさが上がれば血糖値は下がる

・糖の吸収や排泄を調節する
→ 小腸から血管に入ってくる糖を抑制したり、腎臓から出ていく糖(血液から捨てる糖)を増やせば、血糖値は下がる


【具体的な薬の名前】
この認識ができたら、具体的な薬の名前を足してあげます。

・インスリンの分泌を促進する
 スルホニル尿素(SU)薬
 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
 DPP-4阻害薬

・インスリンの抵抗性を改善する(感受性を高める)
 チアゾリジン薬
 ビグアナイド薬

・糖の吸収や排泄を調節する
 α-グルコシダーゼ阻害薬
 SGLT2阻害薬
*ビグアナイド薬は、糖の吸収を調節するという働きもあります。


【名前から予想できるもの】
この中には名前から予想できるものがあるので、その場合は考えて判断できるよう、知識を加えてあげます。

・αグルコシダーゼ阻害薬 
小腸にある「αグルコシダーゼ」という二糖類分解酵素を「阻害する薬」。分解酵素をじゃまして、糖が分解されなければ、吸収されない。つまり、小腸から入ってくる糖を抑制し、血糖値を下げる。

また、関連しない名前は暗記と割り切ることも大切です。
ですがもちろん、作用パターンは把握しておく。この流れがおすすめです!

今日も勉強おつかれさまです!


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*ゆっくりの更新となることをご了承ください。また、すべての質問にお答えできるわけではありません。

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リンク集

marcy(マーシー)
管理栄養士
第29回試験を177/200点(88%)で合格
受験生のときに、計7800問ほど問題を解く
模試では全国2位を記録
合格後は、国試対策の教材制作・講師業に5年間ほど従事

その後は個人で国試対策を発信(今も過去問を解いている)

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(まぴ家ポータルサイト)

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