勉強する順番
0.まずはガイドラインの確認
管理栄養士国家試験は、勉強する順番にも少しコツがあります。まずは、国試ガイドラインを把握し、どんな範囲があるのかを確認してください。その後で、この内訳を分析していきましょう!
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)![]()
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158814_00001.html
1.ガイドラインによる分類
管理栄養士国家試験の出題範囲は、国試ガイドラインによって、以下のように分類されています。(実際の試験問題もこの順番で並んでいます。)
社会・環境と健康(社会)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(人体)
食べ物と健康(食物)
基礎栄養学 (基栄)
応用栄養学(応栄)
栄養教育論(教育)
臨床栄養学(臨床)
公衆栄養学(公衆)
給食経営管理論(給食)
応用力試験(応用力)
*()の中は、僕がよく使う略語です。
2.教科書を当てはめる
この分類は国試ガイドライン独自のものなので、一般的な科目(教科書の分類)を当てはめると、以下のようなふるい分けになっています。
(社会)健康管理概論・公衆衛生学
(人体)解剖生理学・生化学・病理学
(食物)食品学・食品加工学・食品衛生学・調理学
(基栄)栄養学総論
(応栄)栄養学各論
(教育)栄養教育論・栄養指導論
(臨床)臨床栄養学
(公衆)公衆栄養学
(給食)給食経営管理論
(応用力)さまざまな科目をミックスしてアレンジしたもの
3.独自の分類をする
科目ごとに見てもだいたいまとまっているので、試験勉強は国試ガイドラインの分類ごとに進めてもよいのですが、実は似た内容が他の科目にまたがっている部分や、全体を理解するためには、この順番で学ぶとわかりやすいよ、という流れがあります。
「似た内容が他の科目にまたがっている部分」として分かりやすいのは、「栄養の基礎」の範囲です。
例えば各栄養素の「構造」については(人体)で登場しますが、それらの栄養素の体内での「代謝」については、(基栄)で登場します。これらを別々に学ぶよりは、まとめて学んだ方が理解しやすいです。
また、「全体を理解するためにわかりやすい学ぶ順番」とは、例えば(人体)や(基栄)で、健康なカラダの状態を理解してから、(臨床)で病気になったときの対処を学んだ方がわかりやすい、といった具合です。
それでいうと、国試ガイドラインは(社会)から始まりますが、(社会)が扱うような健康に関するルールや施策は、カラダ(健康)のことを理解してから学ぶ方が納得しやすいと思います。
では、どんな視点で分類して並べれば、勉強しやすいのでしょうか。僕は、以下のように考えます。
1.ヒト(生物として)
2.ヒト(成長などに関して)
3.ヒト(病気について)
4.食べ物・料理
5.バイブル(食事摂取基準と食品標準成分表)
6.対ヒト(栄養指導など)
7.対施設(給食施設など)
8.対地域(公衆栄養的な視点)
9.ルール・制度(法律など)
10.環境・活動(実施されている施策や調査)
(細胞や生物といった小さな視点からスタートし、徐々に視野が広くなっていく流れです。)
4.国試の分類を当てはめる
この分類に、国試ガイドラインの分類を当てはめてみると、以下のようになります。
1.ヒト(生物として)
人体・基栄
2.ヒト(成長などに関して)
応栄
3.ヒト(病気について)
社会・人体・応栄・臨床
4.食べ物と料理
食物
5.バイブル(食事摂取基準と食品標準成分表)
応栄・公衆・食物
6.対ヒト(栄養指導など)
教育
7.対施設(給食施設など)
給食
8.対地域(公衆栄養的な視点)
社会・公衆
9.ルール・制度(法律など)
社会・食物
10.環境・活動(実施されている施策や調査)
社会・公衆
国試ガイドラインの分類科目が、けっこういろいろなところに割り振られているのがわかると思います。(こんな感じで、学ぶ内容が重なっているところが多いので、そういう部分はまとめて学んだ方がわかりやすい、ということです。)
5.国試の分類の「大項目」番号を当てはめる
ちなみに、国試ガイドラインでは、ひとつの科目の中に「大項目」「中項目」「小項目」と学ぶ内容が細かく分類され決められています。この中の、「大項目」の番号を先ほどの分類に当てはめると、だいたい以下のようになります。

1.ヒト
人体(1.2.3.4.5)
基栄(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10)
2.ヒト
応栄(3.4.5.6.7.8.9.10)
3.ヒト
社会(6)
人体(6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20)
応栄(1)
臨床(1.2.3)
4.食べ物と料理
食物(1.2.3.4.6.7)
5.バイブル
応栄(2)
公衆(5)
食物(7)
6.対ヒト
教育(1.2.3)
7.対施設
給食(1.2.3.4.5)
8.対地域
社会(1.2.4)
公衆(1.2.4.5.6)
9.ルール・制度
社会(7)
食物(5)
10.環境・活動
社会(3.5)
公衆(3)
もし、国試の過去問を解いて勉強を始めるのであれば、まずは(人体)の大項目1~5の範囲の問題と、(基栄)の大項目1~10の範囲の問題をまとめて、「1.ヒト(生物として)」という視点で解くと、わかりやすく進めていけると思います。
*5.バイブル(食事摂取基準と食品標準成分表)は大項目ですっきり分類できないので、「公衆(5)食物(7)」は2回登場しています。
*「令和4年度 管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会」の分類番号を参照にしています
*どの過去問が、国試ガイドラインのその大項目に当てはまるのかは、「管理栄養士国家試験 受験必修過去問集(女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会)」などが参考になります。
6.勉強している内容を意識する
細かく考えすぎるとたいへんですが、大切なのは「今どんなことを学んでいるのか」という意識です。過去問を解いているときは、ぜひ以下の分類を意識してみてください。
1.ヒト(生物として)
2.ヒト(成長などに関して)
3.ヒト(病気について)
4.食べ物・料理
5.バイブル(食事摂取基準と食品標準成分表)
6.対ヒト(栄養指導など)
7.対施設(給食施設など)
8.対地域(公衆栄養的な視点)
9.ルール・制度(法律など)
10.環境・活動(実施されている施策や調査)