

先日、任天堂が発表した新作ゼルダシリーズの紹介映像の中で「原作を踏襲するために、ロード画面(エリア移動時の暗転)をあえて残した」という説明があった。
ロード画面というと、これまでゲーム機の性能的にどうしても発生してしまう読み込み時間のことで、プレーヤーからするとたんなる待ち時間。今作はリメイクなのだけど、20年前に発売された原作も、そういった理由からロード画面があった。
ただ最近のゲームは本体の性能と技術が上がり、ロード画面がない「オープンワールド」と呼ばれるスタイルが主流になりつつある。
そんな中、今作をオープンワールドのようなスタイルにせず、ロード画面(エリア移動時の暗転)を採用するという選択は、これまでみんながマイナスでしかないと思っていたそれに、なにかしらの新しい意味を見出したということだろうと思う。
例えばそれは、プレーヤーに休憩をもたらすリフレッシュ時間かもしれないし、プレイ中の新鮮さを保つ「間」かもしれない。「初心者にやさしく」かもしれない。(原作のステージの構成を踏まえ、今作に最も適切なゲームデザインには暗転が必要だったということでもある)
例えるなら、飲食店で注文をするとき、これまではどうしても店員さんを見つけて呼ばないといけない手間があった、これを最近はテーブルにあるタブレットで注文できるようになって便利になった、でもその手間でしかないと思っていた部分にも、なにか機能があったんじゃない?と見直す感じだろうか。
個人経営の小さな喫茶店のような店でタブレット注文を導入するのは、お客さんの全体的な体験として最適なのか?と考える感じ。
こういう視点の置き方だったり、いったん考え直してみるという姿勢が、とても任天堂だなぁと思う。容易に賛否両論が起こると予想できるのに、今世間で正解だと言われている風潮にただそのままは乗っからないという態度。このコンテンツにとっての最適はなにか?と考える思考。
好き嫌いはあるにせよ、こういう「考えられた形跡」に触れるのが、とてもおもしろい。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。「らしさ」ってこういうところに出るよなぁ。
| 記念日 | カラーテレビ放送記念日 |
| 元号 | 令和8 |
| 和風月名 | 長月 |
| 二十四節季 | 白露 |
| 七十二候 | 草露白 |
| 六曜 | 大安 |
| 旧暦 | 7月29日 |


