Q3.糖のカラダを知ってあげよう。

糖・甘味類と構成糖の組合せである。
スクロース(ショ糖)は、グルコースとグルコースからできている。(○or×)

*ショ糖は、いわゆる砂糖のことです。

(管理栄養士国家試験34回48番)

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ざんねん!
スクロース(ショ糖)は、 「グルコース」ともうひとつ違う種類の糖がくっついてできています。

正解!
スクロース(ショ糖)は、 「グルコース」ともうひとつ違う種類の糖がくっついてできています。

1ページめのテキスト

五大栄養素の1つである「炭水化物」は、「糖質」と「食物繊維」を合わせた名前です。

この分類は、「ヒトの消化酵素で消化できるかどうか」という視点に基づいています。
(消化できるのが糖質、できないのが食物繊維。)

そして炭水化物は、もうひとつ別の角度からも分類することができます。
それが、「いくつの糖からできているか」という視点です。

1つの糖は1つじゃないのか!?と言いたくなりますが、炭水化物の全体像を見て確認したいと思います。


糖という物資は、構造的に分類すると単糖類・少糖類・多糖類に分けることができます。

「単糖類」が糖としての最小単位であり、少糖類や多糖類は「単糖類」がつながってできているイメージです。

糖は、とても足し算的なカラダをしています。


では次に、この分類によく耳にする糖の名前を入れてみます。

すべて糖の名前ですが、構造でみると、所属グループはけっこうバラバラなことがわかります。


糖の分類と所属がわかったところで、どの糖が材料になっているのか?という情報も加えてみます。

やや情報量が多くなってきましたが、この足し算的な分類こそ、糖の大きな特徴です。

ちなみに、私たちがよく食べる砂糖は、二糖類のスクロース(ショ糖)が主成分です。

また、「ごはんは炭水化物(糖質)だから~」と話しているときに指しているのは、多糖類のでんぷんのことです。


いかがでしょう、糖との仲良し度はあがったでしょうか。

では最後に、今回の問題を確認します。

「スクロース(ショ糖)は、グルコースとグルコースからできている。」(○or×)

図を見ると、

スクロースは二糖類の1つで、
材料はグルコース(ブドウ糖)フルクトース(果糖)になっています。

よって、答えはバツでした。


そういえば、スーパーでよく買う砂糖には「上白糖」と書いてありますが、これは「砂糖」の分類の名前。

この上白糖にメインで入っている糖の名前が、「スクロース(ショ糖)」。でも僕たちは、かまわずまとめて「さとう」と呼んでいる。やっぱり呼びやすくてかわいい名前がいちばん!

今回のまとめ

・炭水化物は、単糖類・少糖類・多糖類に分類される
・スクロース(ショ糖)は、少糖類(二糖類)である
・スクロース(ショ糖)は、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)からできている


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