Q1.言葉遣いに気をつけよう。

栄養とは、生物が生命を維持するために摂取すべき物質のことをいう。(○or×)

(管理栄養士国家試験32回70番)

↓考えた方をタップ!

ざんねん!
正しくは「栄養素とは、」です。同じだろうって!?そのクレーム、受け付けます。

正解!
「栄養」ではなく、「栄養素」が正しい答えです。細かい部分に気づいたのスゴイ!

1ページめのテキスト

私たちヒトは、生きるために必要な物質を体内に取り込み、代謝して利用し、不要物を排出するというサイクルを繰り返しています。

ひらたく言えば、ご飯を食べて、エネルギーやカラダのたんぱく質を作り、要らないものはトイレで捨てるという毎日の話です。

この何気ないサイクル全体のことを、栄養学的には栄養と呼びます。

そして、「栄養」のために必要な物質のことを栄養素と呼びます。

ヒトは食べればなんでもエネルギーを作れるわけではなく、ヒトが代謝できる物質である必要があります。

具体的には、よく耳にするたんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなどが「栄養素」です。

ということは!
問題文にある「生物が生命を維持するために摂取すべき物質」は、栄養素の説明であることがわかります。

「栄養」は、栄養素を代謝して使うサイクル全体を指すので、言葉の定義としてはしっかりと区別されている、そんな知識でした。


そういえば、よく「栄養たっぷり!」なんてセリフを聞きますが、これも正確に言うなら「栄養素たっぷり!」のはず。

わざわざ指摘するなんてそんなヤボなことはしませんが、ややドヤ顔をしながらも、逆に気になってしかたない!というワナにはまっています。

今回のまとめ

・生物が生存に必要な物質を摂取して生命を維持する営みを「栄養」と呼ぶ

・生物が生命を維持するために摂取すべき物質を「栄養素」と呼ぶ


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