2.どこで学んだっけ?

marcy

 ちなみにですけど、tomoさんは
 じゃがいもに毒があることは知ってました?

tomo

 あ、知ってました。
 あの、芽のところですよね。
 あれ取らなあかんよ、
 っていうのは知ってました。

marcy

 他にも知っていること、ありますか?

tomo

 えっと、
 緑色に変化しているところもよくないって。
 そこも毒なのかな?
 食べない方がいいって認識でいました。

marcy

 あ、そうです、その通りです。
 pinoちゃんは何かある?

pino

 ん~~

marcy

 …確かに、栄養士の試験で出るのも、
 ソラニンという名前と
 皮と芽に含まれる、くらいかな。

pino

 うん、それくらいかなぁ。

marcy

 じゃあ一般認識として
 「芽を取ろう」と
 「緑になっているところはダメ」

 というのは、広がっているのかな。

pino

 ちなみにtomoさんは、
 芽に毒があるとか
 誰から教わったんですか?
 農家さんから?親から?

tomo

 そうですね…親からも教わったかなぁ。
 友達と料理しているときにも
 そういう会話になったりとか。

 農家さんだと
 光に当たると表面が緑色になるから
 それはよくない、とかは話しますね。

pino

 うんうん。

marcy

 じゃあやっぱり、
 日常のどこかで自然と知ってる感じですね。

tomo

 そうですね。

pino

 わたしも、はじめは親から知って。
 家で料理の手伝いを始めるとき、
 じゃがいも切ったり
 皮むいたりするときに
 緑色のとこはダメと。

 でも、それが毒なんだって知ったのは
 学校行ってから。
 だいぶ長い間は、

 「除いた方がいいやつ」みたいな。

 だから栄養学とかやらない人たちって
 どんな経路で知るものなのかなって。

 親から、
 「これ毒だよ」って言われるものなのか
 「除いた方がいいよ」の

 流れでずっときているのか。

marcy

 たしかに、
 「除いた方がいいよ」と言われるけれど
 はっきり「毒だよ」とは言われないよね。

pino

 うんうん。

tomo

 あぁ、今ちょっと思い出したんですけど
 親に「取った方がいいよ」って
 言われたこともあるし、
 子どもの頃にキャンプ行ったりして、
 カレーを作るんですよね。

 そこでお野菜切るときに
 「じゃがいもの芽を取りましょう」
 みたいに教わったりもしました。
 そういう場所で教わるのかな、とも。

marcy

 あぁ、ありましたね。
 家庭科でカレー作るときとかも。

pino

 そうなると、
 カレーって簡単だから作るだけじゃなくて
 実はすごい教えられている。

marcy

 あぁ!
 おもしろい、その教育も入っているのか。
 ひろがるなぁ。

tomo

 ひろがりますね。
 なんかカレーの話したくなってきた。

marcy

 料理に関しては、この後のシリーズで
 やろうと思っています。
 ただ今話すと企画が破綻してしまうので

 (笑)

 今日はじゃがいもの毒
 ソラニンについて、みていきます。


第2話 じゃがいも毒の化学
1.ソラニンってどんな物質?

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*参考文献を基にしておりますが、厳密な考証は行っておりません。あくまで「趣味のおしゃべり」として、楽しんでいただけると幸いです。

参考文献
ジャガイモのきた道/山本紀夫/岩波新書/2008
ジャガイモの世界史/伊藤章冶/中公新書/2008
ジャガイモの歴史/アンドルー・F・スミス/原書房/2014
へんな毒 すごい毒/田中真知/ちくま文庫/2016
世界史を大きく動かした植物/稲垣栄洋/PHP/2018
海が運んだジャガイモの歴史/田口一夫/梓書房/2016
食中毒統計資料令和4~元年/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html
食品中の天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関する情報/農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/solanine/
有毒植物による食中毒に注意しましょう/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/index.html