

久しぶりに舞台を見た。これまでずっと舞台には馴染みがなかったので、人生二回目。そして二回とも劇団「ヨーロッパ企画」。めちゃくちゃおもしろい。その感想。
約二時間、飽きさせることなくずっと公演を見れてしまうその脚本や演技には、どれほどのアイデアや工夫がつまっているのだろうと思う。映像作品とは違い、演者も観客も同じ時間が流れているから、カットして場面を飛ばすようなテクニックは使えない。観客は内容を知らないことが前提だから、音楽ライブのように、すでに知っているリズムをなぞる気持ちよさも使えない。演劇の脚本の独自性みたいなものと、そこに必要なアイデアの数に、ずっと、すごいな、自分が考える一生分くらいあるのでは、と感じていた。
演技がうまい人は、もとになる役者がいて、その人が演じているようには見えない。今作のキャラクターが、ただただ存在しているように見える。だから、むずかしそうに見えない。むしろ、楽しそうだな、なんなら、自分もできるのでは?とか思っちゃう。そう思ったところで、「本当にうまい人ってこういうふうに思わせるよね」と我に返る。
舞台は基本的にセリフ(話し言葉)でストーリーを引っ張っていくので、ずっと耳を言葉に集中させている。それは映画も同じかもしれないけど、舞台はそこに生の人間ならではの声や表情など、役者が全身で表現しているものが乗る。だからこちらも、知らない間に全身を使って聞き取ろうとしている。この感覚は明確に映画とは違い、どちらかというと読書に近い。人は、映像とリアルでは、人の話の聞き方が違ってくるんだな。
あとチームワーク。視覚的には見えないし、評価指標としてなにかを設定することもできないけれど、この人たち仲いいなぁというのがわかる。人ってそういうセンサーを持っている。この「仲のよさ」というのは、技術やノウハウで作れないし、即席でもこしらえられないし、AIにも代替できない、わりと最良のコンテンツだと思っている。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。まだ終わってほしくないなと思うところで終わらせるのも、プロの技術だなぁ。
| 記念日 | ラジオ体操の日 |
| 元号 | 令和8 |
| 和風月名 | 霜月 |
| 二十四節季 | 霜降 |
| 七十二候 | 霎時施 |
| 六曜 | 赤口 |
| 旧暦 | 9月22日 |


