

子どものころ、自分が進んですぐきを買うなんて、ぜったい想像しなかった。ただ酸っぱいだけの、謎の食べものだった。それがどうよ、買い物のときにたまたま見つけて、「もうそんな季節か」と思って買ってしまった。だって材料はすぐきと塩だけだよ。あとは微生物による乳酸発酵。その知恵というか、歴史みたいなものを知ると、それがおいしさに加味されて味わいになっている。
大きくなると食べ物の好みが変わるというけれど、それは生理的な変化だけではなく、知識というか、情報によってそのものの味方が変わるからだろうな。それが作られる背景を知ったり、値段を知ったりすると、感想って変わる。
逆に、なかなか「味だけ」「自分の好みだけ」で判断することができにくくなっているとも言えそうだけど、それはまぁトレードオフというやつか。
本能的な味覚のみでは味わえないおいしさを求めて、すぐきを食べる。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。ターバンみたいな姿がかわいい。
| 記念日 | アロエヨーグルトの日 |
| 元号 | 令和7 |
| 和風月名 | 師走 |
| 二十四節季 | 大雪 |
| 七十二候 | 閉塞冬成 |
| 六曜 | 赤口 |
| 旧暦 | 10月21日 |


