子どものころ、まったくおいしさの理由がわからなかった鯖寿司を、最近は好きになってきている。どういう変化なのかと尋ねられるとわからないのだけど、鯖寿司にしかないおいしさがあり、それに気づいてしまった、という感じ。
改めて考えてみると、酢飯とシメ鯖を合わせたものなので、鯖寿司というより、酢じめにした鯖が好きなのか?と思って、鯖だけ食べてみたのだけど、単体だと「これはお酒飲む人が好きそう~」と、ちょっと他人事な感想になった。やっぱり、鯖寿司が好きらしい。
そういえば、寿司(鮨)のごはんはもともと、発酵の促進剤であって、食べるものではなかった(魚だけ食べていた)。それが変化し、ごはんとセットのものになったという歴史がある。だから鯖寿司のおいしさも、発明されたおいしさだ。
そう考えると感慨深いなぁと理屈をこねながら、おいしくいただいた。
今日もお越しいただき、ありがとうございます。酢の酸味、砂糖と米の甘味、塩の塩味、昆布と鯖のうま味、鯖の脂(こく)、実はバランスよくぜんぶ入ってる。
記念日 | 胃腸の日 |
元号 | 令和6 |
和風月名 | 師走 |
二十四節季 | 大雪 |
七十二候 | 熊蟄穴 |
六曜 | 先負 |
旧暦 | 11月11日 |