marcy
 2つめは、「見た目」です。




pino
 みため?(笑)

marcy

 はい(笑)
 見た目の1つめ「ダイコン」

    

pino

 あぁあぁ、大きい根っこ。

marcy

 正解!
 もともとは「オオネ」って呼ばれていた。

pino

 あぁ。

marcy

 この「オオネ」に、
 「大根」という漢字を当てた。
 そして途中から、漢字を音読みして
 「ダイコン」になった。

pino

 なるほどね。

marcy

 これ一説によると、
 もともとオオネって呼んでたんだけど、
 庶民的には「ネ」をあまり使いたくなくて。
 それは飢饉になると草や木の根を
 食べないといけなくなるので、
 「ネ」はその飢えしのぎをイメージさせる。
 だから変えたと。

pino

 漢字はそのままで、
 呼び方を変えたんだ。

marcy

 そうだね、先に呼び方があったから。
 ダイコンは弥生時代には伝来しているから、
 かなり古くからあった野菜だし。
 ちなみに漢名では「蘿蔔(らふく)」と
 呼ばれている。

pino

 「らふく」でもよかったね。
 かわいい。

marcy

 たしかに(笑)
 ということでダイコンは、
 「見た目」でした。

marcy
 見た目の2つめは、「キュウリ」


    

pino
 黄色い瓜ね。

marcy

 正解!もともとは、
 黄色くなった状態を食べていたから
 きいろうり、きゅうり、ね。

pino

 はい。

marcy

 漢字の胡瓜の「胡」は、
 「外国からやってきた」という意味で
 つけられている。中国視点でね。
 だから中国からすると
 「外国から来た瓜」って意味。

pino

 へぇ~。

marcy

 そうみると「場所」グループだね。
 でも日本の呼び方だと、
 黄色い状態の「見た目」で
 呼んでるって言える。

pino

 じゃぁ、
 黄色い見た目の「キュウリ」と
 漢字の「胡瓜」が偶然一致したってこと?

marcy

 えっと、呼び方と漢字って、
 あんまり関連してなくて。
 もともとこう呼んでいたものに、
 漢字はこれを当てようって
 できている場合が多いから、
 そこを意味づけない方がわかりやすいかも。
 「胡瓜」も中国読みでは
 「キュウリ」ではない訳だし。

pino

 でもそこで「黄瓜」とは
 しなかったんだね。

marcy

 あぁ、でもその書き方もあるよ。
 だから、結果的にどの漢字が
 メジャーになるかだと思う。

pino

 ふ~ん、なるほどね。

marcy

 キュウリも10世紀以前には
 伝わってきてたみたいだけど、
 江戸後期までは
 あまり食べられなかったみたいだよ。

pino

 えぇ!

marcy

 だから今食べている野菜たちも
 食べだしたのは案外最近、
 ってものが多いってことだよね。

marcy
 次は「ナス」

 ナスも見た目ね。

    

pino
 なす。

marcy

 ヒント1つめ。
 もともとは「ナスビ」と呼ばれていた。
 だから語源も、
 ナスビから考えるとわかりやすい。

pino

 「ビ」どっかいっちゃった。

marcy

 ヒント2つ目。
 さっき旬の分類でナスはどこにいた?

pino

 夏。

marcy

 そう。
 食べる部分でいうと?

pino

 実。

marcy

 ということは…??

pino

 夏にできる実。

marcy

 縮めて…?

pino

 ナツミ!

marcy

 正解!
 「ナツミ」から変化したという説です。

pino

 えぇー!!
 ナツミでよかったじゃん!

marcy

 (笑)
 たしかにそうだけど、
 言った回数が増えると、
 だんだん変わって来たんだろうね。

pino

 昔の人とはちょっと
 分かりあえないなぁ(笑)

marcy
 他の説としては、

 「中が渋い実だから」
 「中が酸っぱい実だから」、
 「ナカスミ」になって変化した
 というのもあった。

pino
 へぇ~。

marcy

 インド原産で、
 日本には8世紀ごろに伝来しているから、
 結構古い付き合いだね。

marcy
 見た目の4つめ「ニンジン」


    

pino
 人参…。

 ヒト、みたい。

marcy

 …正解!(笑)

pino

 (笑)

marcy

 漢名はコラフク(胡蘿蔔)

pino

 こらふく。

marcy

 「胡」は外国という意味。
 蘿蔔(らふく)はさっき見た通り、
 ダイコンのこと。だから、
 「外国から来たダイコン」って意味だね。

pino

 むちゃくちゃだね(笑)

marcy

 日本でニンジンと呼ばれた理由は、
 まず僕らがイメージする
 西洋ニンジンが来る前から
 朝鮮人参があって。
 あの細くて枝分かれしてるやつね。

pino

 うんうんうん。

marcy

 あれと似てるから、
 区別するために西洋ニンジンを
 「葉ニンジン」「セリニンジン」
 「畑ニンジン」って呼んだんだって。

pino

 うん。

marcy

 で、もともとあった朝鮮人参を
 ニンジンって呼んだのは、
 朝鮮人参はヒトっぽい形をしたものが
 上等品って考えがあって。
 頭や手足があるような形ね。
 だから「人参」となった説。

pino

 へぇ~。
 朝鮮人参はいつぐらいからあったの?

marcy

 朝鮮人参はかなり古くからあるけど、
 詳しい時期は不明だって。

pino

 で、西洋人参は18~19世紀くらいか。

marcy
 そうだね。

 だから長い間「ニンジン」は、
 朝鮮人参を呼んでいた名前だったと。
 ということでニンジンも
 「見た目」の名前でした。

pino
 見た目ね(笑)