marcy
 まず、1つめのグループは「場所」です。




pino
 ばしょ。

marcy

 つまりカボチャやジャガイモという
 名前の語源には、場所が関係しています。

pino

 ふ~ん。

marcy

 ではカボチャ。
 カボチャは、なぜカボチャと
 呼ばれるのでしょうか。

    

pino

 南の瓜。

marcy

 あぁナンキンね。

pino

 南から来たから。

marcy

 あってるあってる。
 でも今回は漢字はあまり考えなくてOK。
 ヒントは、もともと
 「カボチャうり」と呼ばれていた。
 これが縮まって「カボチャ」になった。

pino

 うんうん。

marcy

 カボチャうりってことは、
 「カボチャの、瓜」って意味だよね。
 メインは瓜。
 いわば「二丁目の、山田さん」
 みたいなニュアンス。

pino

 でも「山田さん」を
 省いちゃったの?(笑)

marcy

 そうです(笑)

pino

 略し方が斬新だな。

marcy

 そしてこれは、
 場所グループだったので、
 「カボチャ」がどこかを表しているわけ。
 どこでしょう。

pino

 どこでしょう?(笑)
 外国?

marcy
 はい、外国です。

pino
 お、やってきました。




marcy

 いいところ見てますよ。

pino
 中国?

marcy
 中国ではなく、
 インドネシアまでは行きませんね。
 カボチャ…カンボチャ…カンボチヤ…

pino

 あ、カンボジア!?



marcy

 はい、正解(笑)

pino

 ここかぁ(笑)

marcy

 ということで、カボチャはもともと
 「カボチャうり」と呼ばれていて、
 それは「カンボジアのうり」
 という意味でした。

pino

 えぇ、カンボジアうり(笑)
 私たちは、カンボジアって呼んでいるのか。

marcy

 はい。

pino

 こんなところから来たのか。

marcy

 一応、今の話は「日本カボチャ」の方ね。
 現代で一般的な「西洋カボチャ」ではなく。
 丸くてゴツゴツしている方ね。

pino

 うんうん。

marcy

 それが、16世紀、戦国時代の末期に、
 カンボジアから大分県に伝わったと
 されています。

pino

 へぇ~。

marcy

 ちなみに、別名で「唐茄子」とも言います。
 「唐」は外国からやってきた
 という意味なので、
 「ナス」という見方も
 していたことがわかる。

pino

 ナスぅ?(笑)

marcy
 戦国時代の人の気持ちになって(笑)

 今みたいに
 細分化された分類とかがないから、
 その土地で馴染みあるものに
 例えられたんだと思う。

pino
 なるほどね(笑)

marcy

 そして現在僕たちは、
 カンボジアって呼んでます。

pino

 カンボジャー。

marcy

 (笑)

marcy
 つぎはジャガイモ。

 これも同じく「場所」です。

    

pino
 ジャガイモは、東の方、

 アンデス生まれだよね。
 でも最初はこっちから入ってこないか。

marcy

 そうなの、いい視点。
 ジャガイモの原産はアンデス高地だけど、
 日本にやってきたのは
 そこからとは限らないよね。
 これも「どこから日本にやってきたか」で
 名前がついていて、
 もとは「ジャガタライモ」と
 呼ばれていました。

pino

 ジャガタライモ。

marcy

 それが略されて、ジャガイモになった。
 ただ、ジャガタラの名前は今はなくて。
 インドネシアに、ジャワ島ってあるよね。

pino

 あぁある。
 ん?ジャカルタ…



marcy

 そうそう!ジャカルタ。
 ジャカルタの古い呼び方がジャガタラで、
 ここからやってきたことが
 名前の由来になっています。
 1598年に、オランダ人が
 長崎に持ってきたそうです。

pino

 へぇ~。

marcy

 ちなみに、ジャガイモって
「馬鈴薯(ばれいしょ)」とも言うじゃん。

pino

 うんうん。

marcy

 これは、
 昔、中国の文献を読んだ人が
 ホドイモのことを
 馬鈴薯って書いてあるのを見て、
 ジャガイモのことだと勘違いして
 呼び出したのが由来だそう。

pino

 勘違い…(笑)

marcy

 カタチが似ているので、
 間違っちゃったみたい。

pino

 ホドイモは別の植物ってこと?

marcy

 そうそう。マメ科だね。
 ということでこの表の1つめは、
 「場所」視点での分類でした。

pino

 なるほど、場所。