【季節名】 -二十四節季/七十二候/雑節-

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marcy
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日々の「食べ物の旬」や「料理」「行事」は、季節に基づいている。それは知っている。けれどそのベースとなる季節についてはあまり知らないなぁ…。じゃぁまとめてみよう!と。
季節の名前や意味とともに、その時期に味わいたい食べ物もどうぞ!

[ 毎日の決め方。]

むかしむかし、人びとはの形から「日付」を、太陽の動きから「時間」と「季節」を知っていました。

月が見えなくなる新月の日が、毎月1日。そこから満月を経て、再び見えなくなるまでの期間が「1ヶ月」。
地球が、太陽の周りを回って一周するまでの期間が「1年」。

この考え方は、「旧暦」(太陰太陽暦)と呼ばれています。

現在の新暦(太陽暦)は、1年を365日(たまに366日)にすると決まっているので、1ヶ月の数え方が少し違います。

[ 弱点を克服。]

ところが困ったことに、月の満ち欠け周期は約29日です。旧暦の数え方だと、毎年日付と季節がずれてしまいます。(1年で11日ほどずれる。)

日付を頼りにしていると、昨年とは違う季節で誕生日が来てしまうようなイメージですね。
農作業をするうえでは、とても困ります。

そこで人びとは、1年(太陽と地球の動き)を区切って名前を付けることで、季節を正確に知ろうと考えました。それが【二十四節気】です。
太陽の高さが高くなる「夏至」と、低くなる「冬至」、その間となる「春分」「秋分」を中心に、24分割されています。

〈 二十四節気の名前 〉

【春】

 立春/雨水/啓蟄/春分/晴明/穀雨

【夏】

 立夏/小満/芒種/夏至/小暑/大暑

【秋】

 立秋/処暑/白露/秋分/寒露/霜降

【冬】

 立冬/小雪/大雪/冬至/小寒/大寒

また、より身近な自然の変化を具体的に表すため、二十四節気をさらに区切った【七十二候】もつくられました。
七十二候では、だいたい5日ごと季節が巡っていきます。

〈 七十二候の名前 〉

【春】

 東風解凍(氷)/黄鶯睍睆/魚上氷
 土脉潤起/霞始靆/草木萌動
 蟄虫啓戸/桃始笑/菜虫化蝶
 雀始巣/桜始開/雷乃発声
 玄鳥至/鴻雁北/虹始見

 葭始生/霜止出苗/牡丹華

【夏】

 蛙始鳴/蚯蚓出/竹笋生

 蚕起食桑/紅花栄/麦秋至

 蟷螂生/腐草為蛍/梅子黄

 乃東枯/菖蒲華/半夏生

 温風至/蓮始開/鷹乃学習
 桐始結花/土潤溽暑/大雨時行

【秋】

 涼風至/寒蝉鳴/蒙霧升降
 綿柎開/天地始粛/禾乃登
 草露白/鶺鴒鳴/玄鳥去
 雷乃収声/蟄虫坏戸/水始涸
 鴻雁来/菊花開/蟋蟀在戸
 霜始降/霎時施/楓蔦黄

【冬】

 山茶始開/地始凍/金盞香
 虹蔵(蟄)不見/朔風払葉/橘始黄
 閉塞成冬/熊蟄穴/鱖魚群
 乃東生/麋角解/雪下出麦
 芹乃栄/水泉動/雉始雊
 款冬華/水澤腹堅/鶏始乳

たとえば、こんな感じ。

[ オリジナルに。

七十二候は、旧暦や二十四節気と同様に、中国で考えられたものが日本に伝わって来ました。(6世紀半ばごろ)
そのため、登場する植物や動物の名前や時期が、どうしても少し違っています。

そこで江戸時代には日本独自のものが作られ、何度かの改暦を経て、現在のものができあがりました。
最新のものは、明治時代の略本暦(暦の原本の小型版)に載っているものです。

〈 古代の七十二候には、フィクションも。〉

[鷹化して鳩と為る]
 春が訪れて、鷹が鳩に変身するころ。

[雀大水に入り蛤と為る]
 雀が海に入って蛤になるころ。

[豺乃獣を祭る]
 オオカミが捕まえた獣を並べ、天に祭るころ。

時代や環境に合わせて変わってきたものなので、現代に合わせて調節したり、新しく作ったりするのも楽しそうです。むしろ、変化していくことが自然とも考えられるので、気軽にいきましょう。


【雑節】

二十四節季とは別に、季節をより的確につかむための節目の日。これは日本独自のものです。

節分(せつぶん)

 各季節が始まる前日。1年に4回ある

土用(どよう)

 各季節が始まる前の18日間。季節の変わり目。最終日が節分

彼岸 (ひがん)

 春分・秋分と前後の3日を合わせた計7日間。仏事を行う

八十八夜 (はちじゅうはちや)

 立春から88日目。夏の準備を始める日

入梅 (にゅうばい)

 梅雨の始まりを告げる日。(現在の実際の梅雨入りとは異なる)

半夏生 (はんげしょう)

 夏至から11日目。この日までに畑仕事を終える

二百十日 (にひゃくとおか)

 立春から210日目。台風などを警戒する農家的な厄日

二百二十日 (にひゃくはつか)

 立春から220日目。 同じく、警戒すべき厄日

社日 (しゃにち)

 生まれた土地の神様を祀る日。春と秋の2回

【五節句】

季節の食べ物を神様にお供えし、人々と分かち合う年中行事。もとは神様への供え物「節供(せっく)」だったものが、節目という意味を取り入れて「節句」へと変化した。江戸時代に公的な行事と定められた5つが残っています。

1月7日[人日の節句](じんじつ)

3月3日[上巳の節句](じょうし)

5月5日[端午の節句](たんご)

7月7日[七夕の節句](たなばた/しちせき)

9月9日[重陽の節句](ちょうよう)

*節句は中国の陰陽五行説に由来し、奇数が重なる日に設定されています。

【季節の定義】

分類
気象学的季節3月~5月6月~8月9月~11月12月~2月
天文学的季節春分~夏至夏至~秋分秋分~冬至冬至~春分
伝統的季節(暦月)正月~三月四月~六月七月~九月十月~十二月
伝統的季節(節月)立春~立夏立夏~立秋立秋~立冬立冬~立春
国立天文台HP「季節とは?」より引用.一部改変

【時代の変化】

旧暦は明治5年(1872年)に改暦され、翌年から新暦へと移行されました。

政府
「来年からは新暦にします」(旧暦11月に公布)
みんな

「ということは今年は12月2日で最後じゃん。」
「旧12月3日の日が、新1月1日になるの!?」
「いそいで正月準備だー!」

このような背景があるため、旧暦のタイミングで行われていた行事が、そのまま新暦の月日で行われるようになり、内容と季節感がずれることがあります。また、そのまま旧暦の月日で行ったり、月遅れで実施する場合もあります。

参考

「日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-」白井明大・有賀一広(角川書店)
「絵で楽しむ日本人として知っておきたい二十四節気と七十二候」水野久美・森松輝夫(KADOKAWA)
「日本の365日を愛おしむ-毎日が輝く生活暦-」本間美加子(東邦出版)
「日本人のしきたり」飯倉晴武(青春出版社)
「ほぼ日手帳2021original」糸井重里(ほぼ日)

*注意点
二十四節季・七十二候・雑節などは、毎年月日が少し変動します。


立春(りっしゅん) 2/4頃~

暦の上で春がはじまる日。寒さがピークに達することで、これからは暖かさへと転じていくという考えから。

1.東風解凍(はるかぜ こおりをとく)

2/4~2/8頃

春風が吹いて、川や湖の氷が解け始めるころ。

春一番の山菜「ふきのとう」・ちりめんのもと「しらうお

2.黄鶯睍睆(うぐいす なく)

2/9~2/13頃

春の到来を告げるウグイスが、鳴き始めるころ。

青大豆のきなこでつくる「うぐいす餅」・春告魚「にしん

3.魚上氷(うお こおりをいずる)

2/14~2/18頃

川や湖の氷が解け 、魚が跳ね上がるころ。

今日摘んでも明日伸びてくる「明日葉

<行事> 針供養(地域によって12月)バレンタインデー


雨水(うすい) 2/19頃~

降っていた雪が雨に変わり、積もっていた雪や氷が解けはじめるころ。農耕準備をはじめる目安。

4.土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)

2/19~2/23頃

春の雨が降り、大地が潤い目覚めるころ。

葉がやわらかい「春キャベツ」・別名は春とび「とびうお

5.霞始靆(かすみ はじめてたなびく)

2/24~2/28頃

山野に霞がたなびくころ。

和からしの素「からし菜

6.草木萌動(そうもく めばえいずる)

2/29~3/4頃

草木が芽吹きはじめるころ。

アブラナ科の総称「菜の花」・殻が合うのは対のものだけ「はまぐり

【五節句】3/3 上巳の節句

<行事> ひな祭り


啓蟄 (けいちつ) 3/5頃~

土の中の虫たちが、活動をはじめるころ。「啓」は開く、「蟄」は冬眠している虫のこと。

7.蟄虫啓戸(すごもりむし とをひらく)

3/5~3/9頃

冬ごもりしていた虫たちが姿を現すころ。

山菜といえば「わらび」「ぜんまい」・関西では春の魚「さわら

8.桃始笑(もも はじめてさく)

3/10~3/14頃

桃の花が咲き始めるころ。

生でもおいしい「新たまねぎ」・下あごに注意「さより

9.菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)

3/15~3/19頃

青虫のさなぎが羽化し蝶になるころ。

葉っぱもおいしい「葉わさび/花わさび」・田の神様へ「十六団子

【雑節】 春の彼岸、社日(春)


春分 (しゅんぶん) 3/20頃~

太陽が真東から登って真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日。最も極楽浄土に近づけるとされ、仏事が行われる。

10.雀始巣(すずめ はじめてすくう)

3/20~3/24頃

スズメが巣を作りはじめるころ。

日本原産の「ふき」・殻が開く姿がまさに「ホタテ貝

11.桜始開(さくら はじめてひらく)

3/25~3/29頃

桜の花が咲き始めるころ。

歴史が長い「アスパラガス」・関西は道明寺粉で「さくら餅」・今食べたい「さくらえび

12.雷乃発生(かみなり すなわちこえをはっす)

3/30~4/3頃

春の訪れを告げる雷が鳴り始めるころ。

山に自生する「うど」・お祝い事に「たい

<行事> エイプリルフールお花見


清明 (せいめい) 4/4頃~

春の日差しを受け、すべてのものが清らかに輝くころ。清浄明潔の略。

13.玄鳥至(つばめ きたる)

4/4~4/8頃

海を渡ってツバメがやってくるころ。

修行のお供に「行者にんにく」・たたきで食べたい「初がつお

14.鴻雁北(こうがん かえる)

4/9~4/13頃

ガンが北へと帰っていくころ。

待ってました「タラの芽」・自分で光る「ほたるいか

15.虹始見(にじ はじめてあらわる)

4/14~4/18頃

空にはじめて虹がかかるころ。

日本の香り「みつば」・かつては庶民の味方「めばる

【雑節】土用(春)

<行事> 灌仏会(花祭り)


穀雨 (こくう) 4/19頃~

穀物に実りをもたらす春の雨が降るころ。しとしと降り続く長雨。

16.葭始生(あし はじめてしょうず)

4/19~4/24頃

水辺の葦(葭)が芽を出すころ。

もとは薬草「新ごぼう」・旧暦の三月が旬だから[参]の字を使う「あじ(鯵)」

17.霜止出苗(しも やんでなえいずる)

4/25~4/29頃

霜がやんで、苗が育つころ。

炊き込みご飯もおいしい「よもぎ」・よもぎから作る「草餅

18.牡丹華(ぼたん はなさく)

4/30~5/4頃

牡丹の花が咲くころ。

山の幸「こごみ」・茶摘みの季節「新茶

【雑節】 八十八夜

<行事> 節分(春→夏)


立夏 (りっか) 5/5頃~

暦の上で夏がはじまる日。五月晴れの季節。

19.蛙始鳴(かわず はじめてなく)

5/5~5/9頃

蛙が鳴きはじめるころ。

表情豊かな「きんめだい」・日本の文化「かしわ餅」・中国の文化「ちまき

20.蚯蚓出(みみず いずる)

5/10~5/14頃

冬眠していたみみずが、地上に出てくるころ。

ビタミンCが多い「いちご」・初夏の魚「いさき

21.竹笋生(たけのこ しょうず)

5/15~5/19頃

たけのこが生えてくるころ。

日本原産の「たけのこ(真竹)」

【五節句】 5/5 端午の節句

<行事> こいのぼり、菖蒲湯、こどもの日


小満 (しょうまん) 5/20頃~

あらゆる生命が、天地に満ち始めるころ。名前は、麦の穂が実り始めて一安心(少し満足)から。

22.蚕起食桑(かいこ おきてくわをはむ)

5/20~5/25頃

カイコが桑の葉をいっぱい食べて育つころ。

桜が咲いた2か月後が食べごろ「そらまめ」・天ぷらでもにぎりでも「きす

23.紅花栄(べにばな さかう)

5/26~5/30頃

紅花がいちめんに咲くころ。

平安時代から活躍「しそ」・江戸前天ぷらの主役「くるまえび

24.麦秋至(むぎのとき いたる)

5/31~6/4頃

麦が成熟し、収穫するころ。

お茶にもなる「びわ


芒種 (ぼうしゅ) 6/5頃~

田植えをはじめる目安。芒(のぎ)は、イネ科植物の穂先のこと。この芒がある穀類の種を蒔く時期。

25.螳螂生(かまきり しょうず)

6/5~6/9頃

昨年の秋に産みつけられた卵から、かまきりが生まれるころ。

甘酢で漬けたい「らっきょう」・殿さまの魚「あいなめ

26.腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)

6/10~6/15頃

ホタルが明かりを灯して飛びかうころ。

夏に向けて「トマト」・日本海からやってくる「スルメイカ

27.梅子黄(うめのみ きばむ)

6/16~6/20頃

しとしと降る雨を恵みに、梅の実が薄黄色に色づくころ。

素晴らしい香り「うめ」・夏の白身といえば「すずき

【雑節】入梅


夏至 (げし)  6/21頃~

一年で最も昼間が長く、夜が短い日。日に日に暑さが増していくころ。

28.乃東枯(なつかれくさ かるる)

6/21~6/25頃

夏枯草が、枯れはじめるころ。

苦味もよい「夏みかん」・川によって味が違う「あゆ

29.菖蒲華(あやめ はなさく)

6/26~6/30頃

あやめが花を咲かせるころ。

薬味にぴったり「みょうが」・6月の終わりに「水無月

30.半夏生(はんげ しょうず)

7/1~7/6頃

半夏(カラスビシャク)が、生えはじめるころ。

炒めもおいしい「オクラ」・関西では半夏生たこ」・家でも食べたい「はも

【雑節】半夏生

<行事> 夏越の祓、水無月


小暑 (しょうしょ) 7/7頃~

梅雨が明けて、本格的な夏へと向かうころ。暑中見舞いを送る時期。

31.温風至(あつかぜ いたる)

7/7~7/11頃

暖かい風が吹いてくるころ。

苦味を楽しむ「ゴーヤ」・七夕には「そうめん

32.蓮始開(はす はじめてひらく)

7/12~716/頃

蓮の花が咲き始めるころ。

色も楽しめる「とうもろこし」・顔は右向き「かれい

33.鷹乃学習(たか すなわちわざをならう)

7/17~7/21頃

タカの雛が、飛び方や狩りを覚えるころ。

栄養価が高め「モロヘイヤ」・大事にしたい「うなぎ

【五節句】7/7 七夕の節句

【雑節】土用(夏)

〈行事〉笹飾り、短冊、里芋の葉、暑中見舞い、夏の土用


大暑 (たいしょ) 7/22頃~

一年で最も暑さが厳しくなるころ。暑さを乗り切るための風習が残る。

34.桐始結花(きり はじめてはなをむすぶ)

7/22~7/26頃

桐が花を咲かせ、実をつけるころ。

ほとんど水分「きゅうり

35.土潤溽暑(つちうるおうて むしあつし)

7/27~8/1頃

土が潤って、蒸し暑くなるころ。

種類はさまざま「えだまめ」・関西は焼で「あなご

36.大雨時行(たいう ときどきにふる)

8/2~8/6頃

夏の大雨が降るころ。

野菜か果実か「スイカ」・刀のような「たちうお

<行事> 節分(夏→秋)


立秋 (りっしゅう) 8/7頃~

暦の上で秋がはじまる日。あいさつも、残暑見舞いに切り替わる。

37.涼風至(すずかぜ いたる)

8/7~8/11頃
朝晩の風が、ふと涼しく感じるころ。

白桃の日もある「もも」・夏にもおいしい「しじみ

38.寒蝉鳴(ひぐらし なく)

8/12~8/16頃

ひぐらしが鳴き始めるころ。

食べてみたい「めごち

39.蒙霧升降(ふかききり まとう)

8/17~8/22頃

深い霧が立ち込めるころ。

辛味がやさしい「新しょうが」・南方にいる「真だこ

〈行事〉お盆(盂蘭盆会)、迎え火、送り火


処暑 (しょしょ) 8/23頃~

暑さが少しやわらぐころ。「処」は、止まるという意味。

40.綿柎開(わたのはなしべ ひらく)

8/23~8/27頃

綿の実を包む萼(ガク)が開くころ。

ほどよい酸味「すだち」・骨まで使える「かさご

41.天地始粛(てんちはじめて さむし)

8/28~9/1頃

暑さがおさまり、秋の冷たい空気が運ばれてくるころ。

ブドウ糖が多い「ぶどう」・かまぼこにもなる「ぐち

42.禾乃登(こくもの すなわちみのる)

9/2~9/6頃

稲が実り、穂を垂らすころ。

実の中に花が咲く「いちじく」・脂がのった「いわし

【雑節】二百十日


白露 (はくろ) 9/7頃~

草花に露が結び、白く光って見えるころ。残暑が引いてくる。

43.草露白(くさのつゆ しろし)

9/7~9/11頃

草に降りた露が、白く光って見えるころ。

黄色の縦縞「しまあじ

44.鶺鴒鳴(せきれい なく)

9/12~9/16頃

セキレイが鳴き始めるころ。

独特の食感「なし」・超ごちそう「あわび

45.玄鳥去(つばめ さる)

9/17~9/21頃

ツバメが南に帰っていくころ。

皮ごと焼きたい「なす」・元はつぶあん「おはぎ

【五節句】9/9 重陽の節句

【雑節】秋の彼岸、二百二十日

〈行事〉お月見、菊花酒、秋の七草


秋分 (しゅうぶん) 9/22頃~

春分と同じく、昼と夜の長さが同じになる日。

46.雷乃収声(かみなり すなわちこえをおさむ)

9/22~9/27頃

雷が鳴り響かなくなるころ。

万葉集にも歌われる「まつたけ

47.蟄虫坏戸(むしかくれて とをふさぐ)

9/28~10/2頃

虫が隠れて土の穴をふさぐころ。

稲作よりも古くからある「さといも」・秋の味覚「さんま

48.水始涸(みずはじめて かるる)

10/3~10/7頃

田の水を抜いて、稲刈りを始めるころ。

イチョウの実「ぎんなん」・から揚げが好き「とらふぐ

【雑節】社日(秋)


寒露 (かんろ) 10/8頃~

草木の露が冷たく感じるころ。この時期の寒さを「露寒(つゆさむ)」という。

49.鴻雁来(こうがん きたる)

10/8~10/12頃

ガンが北から渡ってくるころ。

名前によって種類が違う「しめじ」・柳の葉から生まれた「ししゃも

50.菊花開(きくのはな ひらく)

10/13~10/17頃

菊の花が咲き始めるころ。

古くから食べられていた「くり」・しょっつるの材料「はたはた

51.蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)

10/18~10/22頃

キリギリスが戸口で鳴くころ。

色づくと医者が青くなる「かき」・国産は貴重「さば

【雑節】土用(秋)


霜降 (そうこう) 10/23頃~

露に変わって、霜が降りるころ。秋も終盤。

52.霜始降(しも はじめてふる)

10/23~10/27頃

霜がはじめて降りるころ。

畑のキャビア「とんぶり」・春も秋もおいしい「ほっけ

53.霎時施(こさめ ときどきふる)

10/28~11/1頃

すぐに止む小雨が降るようになるころ。

種類が多い「やまいも」・煮つけたい「きんき

54.楓蔦黄(もみじつた きばむ)

11/2~11/6頃

モミジやツタが色づくころ。

煮ても焼いてもいい「さつまいも」・フグにも並ぶおいしさ「かわはぎ

<行事> 節分(秋→冬) 、ハロウィン


立冬 (りっとう) 11/7頃~

暦の上で冬がはじまる日。木枯らしが吹くころ。

55.山茶始開(つばき はじめてひらく)

11/7~11/11頃

サザンカの花が咲き始めるころ。

蜜のように甘い柑橘「みかん」・左向きの「ひらめ」・亥の日に「亥の子餅

56.地始凍(ち はじめてこおる)

11/12~11/16頃

大地が凍り始めるころ。

冬葉とも呼ばれる「ほうれんそう」・みそがおいしい「毛がに」・七五三には「千歳飴

57.金盞香(きんせんかさく)

11/17~11/21頃

スイセンの花が咲き、香るころ。

歯ごたえがいい「れんこん」・貝殻がある「甲いか

〈行事〉七五三、亥の子祝い


小雪 (しょうせつ) 11/22頃~

初雪の便りが届くころ。そんな時期に、ふいに訪れる暖かい日が「小春日和」。

58.虹蔵不見(にじ かくれてみえず)

11/22~11/26頃

虹を見かけなくなるころ。

医者いらずな「りんご」・高級魚「くえ

59.朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)

11/27~12/1頃

北風が、木の葉を払い落とすころ。

寒いのが好きな「はくさい」・ご飯がすすむ「かます

60.橘始黄(たちばな はじめてきばむ)

12/2~12/6頃

橘の実が、黄色くなるころ。

オランダ三葉とも呼ばれる「セロリ」・めでたい魚「ぼら

〈行事〉新嘗祭


大雪 (たいせつ) 12/7頃~

本格的に雪が降りはじめるころ。年末年始の準備もはじまる。

61.閉塞成冬(そら さむくふゆとなる)

12/7~12/10頃

空が閉ざされて、真冬が訪れるころ。

寒いのが似合う「ぶり

62.熊蟄穴(くま あなにこもる)

12/11~12/15頃

熊が穴に入って、冬ごもりするころ。

奈良時代からの付き合い「ねぎ」・他にはない味「かき

63.鱖魚群(さけのうお むらがる)

12/16~12/20頃

サケが群れで川を遡るころ。

古事記にも登場する「にら」・同じ川に戻ってくる「さけ

〈行事〉すす払い


冬至 (とうじ) 12/21頃~

一年で最も昼間が短く、夜が長い日。ここから日が長くなっていくので、古代では一年の始まりとされた。

64.乃東生(なつかれくさ しょうず)

12/21~12/25頃

うつぼ草の芽が出てくるころ。

鍋にもあう「ゆず」・縄文人も食べていた「まぐろ

65.麋角解(さわしかのつの おつる)

12/26~12/31頃

大鹿の角がぬけ落ちて、生え変わるころ。

本来の旬は夏「かぼちゃ」・タイより格上の時代もあった「こい」・細く長く幸せに「年越しそば

66.雪下出麦(ゆきくだりて むぎのびる)

1/1~1/4頃

雪の下で、麦が芽を出すころ。

食べる国は少ない「ゆりね」・THE海の幸「いせえび」・好きなもので作る「おせち料理

〈行事〉ユズ湯、クリスマス

〈行事〉お正月、鏡餅、書初め


小寒 (しょうかん) 1/5頃~

寒さが極まるやや手前のころ。寒中見舞いを送る時期。

67.芹乃栄(せり すなわちさかう)

1/5~1/9頃

セリが群れ生えるころ。

七草の1つ「せり」・鍋といえば「たら」・健康を願う「七草がゆ

68.水泉動(しみず あたたかをふくむ)

1/10~1/14頃

地中の凍っていた水が、動き始めるころ。

キクナとも呼ぶ「しゅんぎく

69.雉始雊(きじ はじめてなく)

1/15~1/19頃

キジが鳴き始めるころ。

すずなとも呼ぶ「かぶ」・捨てるところがない「あんこう」・割って食べる「鏡餅

【五節句】1/7 人日の節句

【雑節】土用(冬)

〈行事〉鏡開き


大寒 (だいかん) 1/20頃~

一年でもっとも寒さが厳しいころ。 春に向かう時期でもある。

70.款冬華(ふきのはな さく)

1/20~1/24頃

ふきのとうが、蕾を出すころ。

寒さに強い「こまつな」・赤いほど高級「赤がい

71.水沢腹堅(さわみず こおりつめる)

1/25~1/29頃

沢に氷が厚く張りつめるころ。

京菜とも呼ぶ「みずな」・釣ってみたい「わかさぎ

72.鶏始乳(にわとり はじめてとやにつく)

1/30~2/3頃

鶏が卵を産み始めるころ。

皮ごと食べられる「きんかん」・7種類の具「太巻き(恵方巻)

<行事> 節分(冬→)、豆まき、初午