第0話 土壌医検定のこと

メンバー

marcy
pino

しゃべるドジョッチ!について

marcy

 ではよろしく。

pino

 しくよろー

marcy

 !?(笑)
 えっと、まず「ドジョッチ!」は、
 自分たちがはじめた土壌の勉強チームです。

 2022年にスタートして、とりあえず3級に合格。
 今は2人とも、2級の合格を目指して勉強している
 という段階。

pino

 うん。

marcy

 この「しゃべるドジョッチ!」は、
 土壌医検定3級2級の試験勉強をベースにしつつ
 試験を受けるわけじゃない人も
 土の勉強として楽しめるものが
 できたら良いなと思って、はじめました。

pino

 はい!

marcy

 今回は第0話ということで、
 2級の出題範囲について見ていきます。

pino

 はーい。


試験形式について

marcy

 2級はどんな試験形式か覚えてる?

pino

 マークシート、4択、60問、1時間!

marcy

 めっちゃ覚えてる(笑)

 3級は、3択、50問、1時間だったよね。
 2級は選択肢が1つ増えて、
 問題も10問増しで、同じ1時間。

【3級】
 3択問題・全50問・1時間
 (30問以上で合格)(選択肢数150コ)

【2級】
 4択問題・全60問・1時間
 (40問以上で合格)(選択肢数240コ)

marcy

 だから、けっこう時間との勝負感があると思う。

pino

 3級試験の時間も、
 まあまあまギリギリだったもんな。

marcy

 2級は試験の種類として、
 3級とは感覚が変わるということを
 意識しておいた方がいいね。


3級を受けた印象

marcy

 3級を受けた印象として、この2つがあった。

・思ったより細かいことを問われる
・1つの選択肢で、2つのことを聞いているものが多い

(片方はあっているけど、もう片方が誤りというパターンがある)

pino

 そうね。
 あと、思ったより過去問でやったとこが
 出なかったというか、
 それ以外のところが出題されたよね。

marcy

 そうそう。
 それも次話そうと思っていて、
 どこから出題されるかの目安を
 持っておいた方がいいなと思う。


試験勉強の資料

marcy

 この土壌医検定を勉強するにあたって、
 勉強の資料って3つあるよね。

pino

 うんうん。

marcy

 1つめが、
 いちばん情報量が多くて、全範囲を占めている、
 『テキスト』と呼ばれているもの。

 2つめが、
 『過去問集』の冒頭に載っている
 テキストの内容を抜粋した部分。
 僕らが通称「抜粋テキスト」と呼んでいるもの。

 3つめが、
 『過去問集』に載っている「過去問」そのもの。

 この、
 『テキスト』「抜粋テキスト」

 「過去問」の3つを使って、
 勉強を進めていくのが基本だと思う。

『テキスト』
『過去問集』
「抜粋テキスト」

「過去問」掲載

pino

 うん。

marcy

 ただ、過去問は、
 開示されている問題数が少ないから、
 過去問だけでカバーしている範囲が
 けっこう少ないなという印象。

 過去問集の問題をぜんぶやったとしても、
 見ている範囲は広くないなと感じた。

pino

 たしかにね。
 試験本番は、見たことない問題
 ばっかりだったもん。

marcy

 思った、思った。

 そして、必要な知識量としては、
 「過去問」の内容は必須、

 「抜粋テキスト」の内容まで網羅していたら、
 合格点まではいくのかな、と思う。

 ただし、「抜粋テキスト」に載っていないけれど、
 もとの『テキスト』に載っている内容も、
 一定数は出題される、というつもりで。

 3級を受けてみて、
 だいたいこういう構造だなと感じたので、
 2級もこの考え方でいこうと思います。

情報量少↑
「過去問」(公開されているもの)
「抜粋テキスト」
—(合格ライン)—
『テキスト』
情報量多↓

pino

 方向性は一緒ってこと?

marcy

 うん、そう予想しないと、
 2級の試験問題すべては、見られないからねぇ。

pino

 私の、3級終わった後のメモも読んでみるね。

・試験時間が思ったより少なかった
・はじめ、ゆっくり解きすぎて焦った
・単位とか数字が出てきても、ゆっくり考えられなかった
・すぐ判断できるようになるまで、知識身につけないとな
・過去問繰り返すより、テキスト隅々まで読んだ方がよさそう

pino

 こんなこと書いてますね。
 2級はパパッと判断できるように
 なっておかないとなと思う。

marcy

 確かにそうだね。

pino

 60問×4択の240問だから、これをパパッと
 不安になってきた……

marcy

 今から勉強するのに!(笑)

pino

 がんばりましょう。


2級テキストの内容

marcy

 2級テキストは、全9章です。

 各章の内容を、
 テーマ別に見ておくと次の通り。

1章/土壌の基本
2章.3章/土壌の化学性
4章.5章/土壌の物理性
6章/土壌の生物性
7章/肥料系
8章/各作物の特性
9章/土壌診断の手順

marcy

 これをヒトで例えるなら、

 「1.土壌の基本」
  まず人体の構造を知る

 「2~6.化学性・物理性・生物性」
  健康管理のための「栄養、運動、睡眠」の

  3つを知る

 「7.肥料系」
  食べ物のことを知る

 「8.各作物の特性」
  年齢や性別による健康管理の違いを知る

 「9.土壌診断の手順」
  健康診断の方法を知る

 みたいなイメージかなと思う。
 土壌「医」と言うくらいだから、
 健康管理という視点でみるとね。

pino

 なるほど。

marcy

 今回は、
 もう少し内容を具体的に見ておきます。
 それぞれの章で語られている項目、

 登場するキーワードだね。
 これは、試験を受けない人も
 「土の話をするときの視点」になると思います。

「1.土壌の基本」
土壌のでき方
土壌の分類
水田・畑・果樹園の特徴

「2.3.化学性」
必須元素
(窒素・リン酸・カリウム・マグネシウム・カルシウム・マンガン・ホウ素)
有用元素
(ケイ酸・遊離酸化鉄)
塩基バランス・塩基飽和度
陽イオン交換容量(CEC)
リン酸吸収係数
腐植
pH
電気伝導度(EC)

 ↑ヒトの健康診断でいうと、
  血液検査の項目とそれが表す意味だね。

「4.5物理性」
深さ(有効土層・作土)
緻密性(仮比重(容積比重)、土壌硬度
通気性(三相分布・孔隙率)
水分(pF)

 ↑ヒトの健康診断でいうと、
  身長・体重・BMIとかかな。

「6.生物性」
生物の種類・働き
(糸状菌、細菌、放線菌、センチュウ)
連作障害
病害の分類
(柔組織病、道管病、肥大病)
対抗作物
土壌消毒

 ↑ヒトだとなんだろう。
  腸内細菌とか常在菌の関係や、
 病気を起こすウイルスとかの話かな。

「7.肥料系」
化学肥料
(窒素質肥料、リン酸質肥料、カリウム肥料など)
有機質肥料
土壌改良資材
堆肥

「8.各作物の特性」
生育の特性やパターン
稲、麦、大豆、ホウレンソウ、コマツナ、ネギ、キャベツ、ハクサイ、レタス、タマネギ、ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、イチゴ、スイカ、カボチャ、キク、カーネーション、リンゴ、カンキツ、ナシ(26種類)

「9.土壌診断の手順」
化学性診断
物理性診断
生物性診断

marcy

 全体の構成としては、
 3級テキストと同じ。

 2級テキストで大きく変わったのは、
 8章がかなり増えたこと。
 3級で登場したのは5種類だった。

 そして最後に、出題割合を見ておくと、
 いちばん多いのが2章3章の化学性でした。

pino

 苦手なところだ…。8章は?

marcy

 全体はこの通り。

1章/土壌の基本(3%)
2章.3章/化学性(32%)
4章.5章/物理性(17%)
6章/生物性(17%)
7章/肥料系(15%)
8章/各作物の特性(15%)
9章/土壌診断の手順(2%)
 *2020年度試験の場合

 ダントツ多いのが化学性。
 1章と9章はおまけ程度で、
 あとはバランスよくという感じだね。

pino

 60問中40問以上で合格だから、
 化学性がパーフェクトでも…

marcy

 受かりませんね…(笑)
 化学性だけで乗り切ろうとしないで(笑)
 やっぱり、ぜんたいを見るのが

 いちばんいいでしょう。

 以上、
 これが2級テキストの全体像でした。

 しゃべるドジョッチでは、
 これからもこの分類を目安にして

 勉強していこうと思います。


おまけトーク


やっぱ化学性のところ多いんやな。
なんか表になってカンタンに
まとめられている感あるよね。


ん?前より?


3級のテキストでもう少し丁寧に
書かれていたところが、
もうわかってるよね!みたいなのりで
表でドンドンと。(笑)


ぎゅっと詰まってる感あるね(笑)
あーでも、テキストの構造でいうと、
おそらく2級テキストをもとにして
3級テキストが作られたから、
読んでて意味がわかりやすいのは2級テキストかも。
3級はわりと、理由をカットして結果だけ書いてあるから。


あーたしかに、細かい理屈の表はなかったね。


そんな感じかな。
これからもよろしくお願いします。


お願いします。

もどる