2級の試験対策において、過去問にはあまり登場しないけど、覚えておいた方がいいかもという部分を集めました。(制作中~)
目次
0.生育特性
栄養生長が進んだ後に生殖生長
低下
1.水稲
多い
少なく(追肥重視)
基肥窒素
穂肥
多い
問題となってきた
発生しやすい(根が障害を受けて秋落ち症状が出る)
多い(過多)
不足
〇
課題となる
減る
減らす
しやすい
緩効性(途中で肥料切れしやすいから)
2.ムギ
低温期
施肥由来(低温期が長く地力窒素が期待できない)
酸性化
増加
多くする
しやすい
行う
多く必要とする
弱い
減少
16-17
秋
ウィルス
異なる(ムギの種類を変えて栽培すると軽減できる)
3.ダイズ
畑(都府県は水田転作が多い)
167(288は世界平均)
多い
6.0-6.5(石灰を好むので高め)
低下
30
地力窒素と根粒菌
弱い
基肥
速効性
10-15
10日目
弱い(出芽不良.欠株.収量低下が起こる)
下げる
浅く(深耕と有機物の効果が高い)
高くなる
〇
〇
低い
〇
4.軟弱野菜
栄養生長
年に数回
〇
重要
5.ホウレンソウ
6.5-7.0(5になると生育が劣り黄化萎縮する)
欠乏症(不可給態化する)
以上
0.5-1.0
5-10
5
80
180
100、10、150(よってこれらが上限値)
受けやすい
しやすい
以上、多い(夏播き栽培で被害が大きい)
有効である
高温期
25-30
〇
〇(EC管理は大切)
根
奇形葉
未熟
有効
6.コマツナ
0.6
6
増加しなくなる(葉の硝酸イオンが高まる)
〇
高い
1.6前後(2.0以上で生育が低下する)
〇
7.ネギ
高い(排水性が悪いと生育が劣り、灌水が続くと枯れる)
土寄せ培土作
ある
3-4
強い(ただし生育初期は弱い)
0.4-0.8
20-30(40を超えると収量が低下し葉先が枯れる.貯蔵性が低下する)
100
50
〇
少ない(カルシウム欠乏が発症要因)
60
6.0-7.0
増加
〇
高い(23-30℃)、乾燥
低い
6.5-7.0
〇
多湿(対策は排水を良くする)
多肥を避ける
〇
〇
8.キャベツ
広い
砂壌土~埴壌土
多く
不足
欠乏
6.5-7.0(5以下では生育不良)
〇
100-150
増加する
欠乏(キャベツはカルシウムが不足しやすい)
〇(吸収や体内移動が間に合わない)
水溶性
高い(ホウ素欠乏が起こりやすい)
高めすぎない(高いと吸収されにくくなる)
乾燥(吸収されにくくなる)
根こぶ病
排水不良の(土壌水分中を菌の遊走子が遊泳して拡散する)
6.0以下の酸性(対策として7.2-7.4にする)
〇
低湿地での作付けを避ける
下げる(おとり作物として働く)
助長される(原因は菌)
困難(菌が多犯性なので輪作に組み込めるのがイネ科とユリ科しかないため)
下げる
弱い(よって水田との輪作ができればよい)
9.ハクサイ
肥沃な土壌に向いている(キャベツは、痩せていても肥料で補えば生育する)
過剰(葉に黒い斑点がでる)
アンモニア態窒素
多い
鈍感(有効態リン酸20mg/100g以上で生育できる)
欠乏
乾燥(吸収が抑制される)
起こしやすい
0.3以下(0.5以上あれば発症しにくい)
以上
緩効性
細くて弱い(ただし数か多く広く深く伸びる)
〇
軟腐病
高温期に雨が続く多湿
〇
高温期(で雨が続く多湿)
すること
10.レタス
高いと(もともとレタスは高いpHが好きなので発生しやすい)
好む
でやすい
80mg
乾燥状態
不足(窒素や加里の過剰が原因)
浅い
少なく(乾燥と過湿が繰り返されると、下位級品が増える)
問題となっている
〇
しやすい(低湿地を避ける、排水を良好にする)
実施する(土跳ねを避ける)
11.タマネギ
リン酸
しやすい(低湿地を避ける、排水を良好にする)
しやすい(抽台ちゅうだい→とう立ちすること)
多く必要とする
用いる(硫黄成分がほしい)
不足する
幼苗期
40
かかりやすく
25
不足する
60%
浅根性
乾燥
酸素(通気性不足だと下葉が枯れ、球の肥大不良となる)
湿害(酸素が多く必要になる時期だから)
〇
保存時
助長される
〇
〇
12.ダイコン
25℃(暑いの苦手)
硬いと(肥大が不良になる)
増える
敏感(空洞症.ス入りなどの生理障害が発生しやすい)
酸性土壌でも良く育つ
5.5-6.8
上がる
上がる
不足
鈍感(少なくても生育する)
大きな差はない
多い(そのため欠乏症が多い)
厳寒期
多い
欠乏
欠乏
1-2
生育前半(後半の不足は収量にあまり影響しない)
12
念入りに行う
高温期(3月以降に播種する場合.よって早播きを避ける)
13.ニンジン
乾いた
越すと低下する(短命)
高い(ダイコンやカブ、サツマイモなどと比べて多肥を要する)
15
向上(収量も上げる)
向上(リン酸が多いとカロテンやビタミンEが増加する試験結果がある)
欠乏
0.2(1.0付近では発症が少ない)
〇(発芽後40日前後で窒素が切れると、その後施肥しても肥大しない)
〇
膨軟
14
高くなる(ただ急激に乾燥すると生理障害が発生しやすくなる)
堆肥施用により
多いと
ニンジンのみを
14.ジャガイモ
負(片方が高いと、もう方が下がる)
カリウム(糖の転流に必要)
pH管理
5.0-6.5
5.1-5.5
増える(=規格内品の収量が減る)
増えない(デンプン合成には必要だけれども)
10-20mg(これ以上にしてもデンプン価が下がる)
弱い(軽い土壌が適する)
弱い(保水性の高い土壌が適する)
20cm
良くする
減らす(倒伏防止や雑草予防にもなる)
そうか病(軟腐病や青枯病も問題にはなっている)
高い(アルカリ寄り)
乾燥している
放線菌
長期間生存する(腐敗植物体上にいる)
高い(アルカリ寄り)
pH5.0
避ける
根菜類以外の作物
2.3以下
15.サツマイモ
7.0以上
窒素過剰、カリウム不足
減少
抑える
効かす
切れるようにする
低下
過剰
37-50mg
低下
低下
赤みが増して黄色みが下がる
早期肥大
10mm
放線菌
35℃
6.0以上
〇
〇
5.5以下
16.キュウリ
弱い
1.0mS
10mg
10-20mg
受けやすい
過剰
100g以上
敏感(過剰は根が障害を受けやすい、不足は黄化が起こる)
欠乏
発生しやすい(マグネシウムの欠乏といわれる)
多い
欠乏(乾燥時に発生しやすい、窒素やカリウムの過剰で助長される)
少ない(肥料切れや日照不足、水分不足で多くなる)
大きい(果実肥大期に不足すると、変形果が生じる)
ウリ科全般に(糸状菌が原因、ウリ科を連作すると被害が大きくなる、乾燥や過湿で助長される)
行う
7.5以上(転炉さいなどを利用)
17.トマト
第3(ここまでは栄養生長を抑えて生育する。樹勢管理が重要な作物)
硝酸態窒素(アンモニア態はカルシウムとの拮抗作用が大きい)
高まる(味が濃くなる。水耕栽培ではカリウムが多く施肥される)
少ない、低下(ただし多くなりすぎると、発病が増える)
高温(乱形果や空洞果が起こる)
低下
トマトやナス、ピーマン、ジャガイモなど(水中を移動して伝染する多犯性)
25℃以上(25-37℃)
上昇
○
18.ナス
生じやすい(なり疲れは、果菜類に多く見られる現象。収穫の最盛期に向かうにつれて収量が減ってくる。そのため奇形果の除去が重要)
長い(そのため窒素不足が起きやすい)
10-20mg
前期から中期
基肥と追肥で
弱い(そのためマグネシウム欠乏症が起こりやすい)
25mg
カリウム
しにくい(他の台木ではマグネシウム欠乏症が起こりやすい)
多肥作物(そのため地力の消耗が早い)
多く必要とする(乾燥に弱い)
2.0(果実の肥大にはpF2.3が適する)
乾燥
〇
冷涼(株の片側が萎れ、葉が部分的に病変する)
減少
19.ピーマン
弱い(乾燥すると尻腐れ果・つやなし果の発生が多くなる。肥料を切らさず、土壌を乾燥させないことが重要。茎葉の生長と収穫が並行して進むため)
なりやすい(葉が大きく、節間が長くなる)
敏感(つるぼけしやすい)
不足する(リン酸は結実に必要。ピーマンは種子ができて果実が肥大する。そのため、生育初期に加えて、開花や結実期にも施用する)
マグネシウム(カリウム過剰によるマグネシウム欠乏が多い。収穫が進んでから発生することも多い)
カルシウム欠乏(高温、乾燥、塩基バランスの崩れによるカルシウム吸収抑制が原因)
弱く(花の着生位置や、花柱の長さなどが、生育診断のポイントになる)
短花柱花(柱頭の位置がどの葯よりも低い花のこと)
増える(通気性が収量に影響しやすい。結果数・収穫数が多くなる)
1.5-1.7(乾燥にとても弱い。乾燥すると葉や果実の生育が阻害される。葉が小さく、つなやし葉になる)
得られる(ただし万能ではないので、太陽熱消毒などを併用して総合的に対処する)
20.イチゴ
欠乏(pHがアルカリ性になるとホウ素欠乏が出やすい)
低い(イチゴは濃度障害に最も弱い)
0.2~0.4
花数が増加、乱形果も増加
5mg(野菜類の中で最も低い水準)
有機酸(よって酸味が強くなる)
強い(章姫、紅ほっぺ、とちおとめなど。主な原因はカルシウム欠乏)
成熟葉や古葉(チップバーンとは異なる。塩類濃度障害やカリウム欠乏が原因)
少なくする(切れめなく供給する。初期に多いと生育が旺盛になり腋花房の分化が遅れる。厳寒期になり疲れが起こる)
30cm以内(比較的浅い層に分布)
多い(そのため作土が深く、根の広がりが大きいと収量が上がる)
多くなる(乾燥に弱いため。ただし、水分ストレスを受けると収量や糖度が低下する)
1.8-2.1
炭疽病(育苗圃場からの感染株の持ち込みが多い。イチゴは、炭疽病と萎黄病が特に問題となる)
高温時
萎黄病(苗伝染と土壌伝染で蔓延する。発病株はクラウン(苗の中心部の生長点)ごと除去する)
〇
21.スイカ
0.3以下(0.8以上では発芽や成育に影響が出る)
70-85%(窒素肥効は、開花期や着果前期までは抑え、果実肥大期に高まるようにする)
しにくい(マグネシウム欠乏が起こりやすい)
行う(つるぼけ等を避けるために草勢コントロールが必要であり、そのために施肥管理や樹体養分管理が必要となる)
横(その後、土中深く伸びる)
強い(多湿には弱い。そのため排水の良い壌土や砂壌土が適する)
低下(根域が広がらないと、草勢が衰え、糖度が上がらないうちに肉質が低下する)
深耕
ネコブセンチュウ
発生しやすい(地温が20℃以上になると多くなる。また、窒素過多、根傷、センチュウ害も発病を助長させる)
〇(ただし、連作で密度が高まると発病する)
22.カボチャ
強健(根の伸長が旺盛で、連作障害も起こりにくい)
つるぼけ(着果しにくくなる)
着果後(着果と果実肥大を行い収量を上げるためには、無機態窒素含量が20mg/100gを下回らないようにする)
カルシウム(カルシウム不足によって、糖度が低く、果実内部が水浸状になることがある)
6.0程度(カルシウム欠乏の圃場ではpH5.4程度のところが多い。石灰飽和度は、50-60%とする)
狭い(根群が小さくまとまる特性がある。また草勢が弱いので、土層が深く、肥沃な土壌が望ましい)
広い(根群が強勢で、広く深く分布する。肥沃な土壌はつるぼけしやすい)
少ない(ただし地上部では、うどんこ病が起こりやすい)
23.キク
定植時(EC0.6以下が安全。1.3以上で障害が出やすい)
0.3以下
スプレーギク(葉中窒素含有率が高いと、品質が低下する)
過剰
30-80mg(連作圃場では過剰になることが多い)
欠乏(過剰になると、カルシウムやマグネシウム欠乏につながる)
欠乏(花弁数も少なくなる。窒素過多・高温・乾燥によって、欠乏が助長される)
100-120%以上(葉色が淡くなり、切り花重が減少し、根の褐変、水揚げ不良などが起こる)
長く(二度切り、三度切りが広まってきたため。そのため、土壌の物理性改善が重要となる)
弱い(土壌の孔隙が必要)
スプレーギク(排水性がよく、有機物が多い土壌が望ましい)
30cm以上(20cm以下では、生育品質が劣る)
多湿(湛水条件などでも。感染すると下葉の黄化や萎凋、株全体の枯死が起こる。地温25℃以上でも多発する)
24.カーネーション
0.8以下(1.0前後になると活着が遅れ、1.5以上では生育が抑制されたり、枯死株が発生する)
10-20mg/10-15mg(硝酸態窒素が30mgを超すと生育が抑制され、40を超すと枯死する)
カリウム欠乏(カリウム必要量が多い。欠乏の原因は土壌のカリウム不足。不足すると葉先の枯れ、葉の斑点、クロロシス症状が起こる)
カルシウム
マグネシウム過剰(苦土/石灰比が0.75以上で発生しやすい)
ホウ素欠乏(節間がつまり、草丈が低くなる)
マンガン過剰(pHが低い土壌や、蒸気消毒をした場合に発生しやすい)
〇(休むことなく生育と採花が続けられるので、養分が必要となる。秋口から年末、春先に肥料が不足しないようにする)
〇
気相率19.5%以上、固相率43%以下
17mm以下
30cm
20-25℃(生育全般で発生しやすい。窒素肥料の多用で助長される)
有効
25.果樹
深根性(乾燥にはやや弱く、有効土層が深くて排水性や保水性のよい土壌を好む)
高い(耐乾性があり、通気性や排水性のよい土壌を好む)
高い(比較的湿潤な土壌を好む)
高い(耐湿性と耐乾性が強い)
リンゴなどの落葉果樹
カンキツなどの常緑果樹
〇(別名ジューンドロップ)
〇(剪定は新梢への養分配分を適切に、摘果は果実への養分配分を適切にする)
9-10月(樹体に吸収させて、葉の光合成機能を維持して養分を貯蔵させる)
地力窒素(80-95%ほど)
抑える(ただし地温が高まって地力窒素が多くなりやすいので、有機物などの投入を抑えて調整する)
〇(土壌pHと養分バランスと樹勢が関連する)
マグネシウム欠乏(土壌のマグネシウムが十分あっても発生する)
物理性(スピードスプレーヤーにより踏み固められて根の伸長が阻害される場合など)
精耕や裸地園
26.リンゴ
低い(わいせいだいぎとは、果樹などの地上部を矮性化する(一般的な大きさよりも小形なまま成熟すること)作用をもつ台木。矮化栽培失敗の要因となっている。リンゴは排水性が悪い土壌の影響がでやすい)
6.5(ただし、強酸性ではマンガン過剰症、アルカリ性ではホウ素欠乏症が発生するため、5.5~6.5ともされている)
〇(そのため、夏の窒素吸収を抑制する)
1~2t/10a(草生管理では、年間刈草が0.8~1t生産される。低肥沃園では、1-2tの堆肥が必要となる)
カルシウム(果実に、暗褐色のへこんだ斑点がでる)
〇(果実肥大で消耗した樹体養分を回復させ、翌年の開花や成育に備える)
〇(または、ホールティガーで60cmの穴を掘る)
〇(それらによって、地上部と根の生育が不均等になると発生する。根がもろくなったり、新梢の伸びが悪くなる。)
×(病気が発生しているときに、粗大有機物や未熟堆肥を投入すると、病原菌がそれを栄養源として繁殖する。対策として温水点滴処理がある)
27.カンキツ
ある(かつ、根の酸素要求性が強い。そのため、通気性が良い土壌を好む)
大玉果(果実が大きい方が商品性が優れる。そのため、肥沃で作土層が深く、排水性のよい土壌が適する)
上昇(夏から秋の降雨を遮断するマルチ栽培が行われる)
地力窒素(地力窒素46%、施肥窒素17%、樹体貯蔵窒素36%という調査がある。窒素に敏感なため、易分解性有機物の過剰に注意する)
マンガン欠乏(マンガンが足りていても、土壌pHが上昇して中性に傾くことで、マンガンが不溶化して起こる)
酸性化(多肥栽培によって酸性化しやすい)
行う(樹体の回復とともに、翌年の着花を促す)
12℃以下(10月下旬から11月)
異なる(年間窒素施肥量が多い。秋肥を9月に実施する)
50cm以上(腐植含量が多く、保水性や排水性が良い土壌が適する。大きな果実を生産するため)
欠乏(カルシウム:マグネシウムの比が1以下でリスク)
28.ナシ
湿潤な(また、有機物が多く、有効土層が深く、排水の良い土壌で生育が良い)
耐水性(耐乾性は弱い。水分要求量は果樹の中で高い方)
5.5-6.5(6.5を超えるとマンガン欠乏が発生しやすくなる。4.5以下でも生育に影響が出る)
水分不足、カルシウム不足(ただしカルシウム不足の原因は、カリウム過剰によるカルシウムの吸収阻害が多い)
カルシウム欠乏(低温年、弱い樹勢、強い樹勢、土壌水分の変動でも発生が多くなる)
〇(葉脈間が黄白化するクロロシス症状を示す)
ホウ素欠乏(土壌中の水溶性ホウ素が0.2ppm以下で発生する。0.3ppm以上で管理する)
〇(9月頃)
〇(改善のためにトレンチャーによる50cmの深耕、ホールティガーによる穴掘りと堆肥の施用などが行われる)
新梢(樹勢が弱まり、症状が進行すると枯死する)
多発する(病原菌が、未熟堆肥を分解して繁殖するため)
目次
1.近年の需要
減少傾向
(作付面積の減少、環境保全型農業の推進などが要因。とくに平成19-20年は、価格高騰の影響もあって急激に減少した。その後も横ばいから漸減傾向)
減少傾向
(無機質肥料も有機質肥料も減少。施肥量が減っている)
増加傾向
(なかでも堆肥の増加が大きい)
減少傾向
(汚泥を乾燥や粉砕、発酵させることで肥料としてリサイクルしたもの)
増加傾向
(複合肥料の1つ。品質管理された堆肥[特殊肥料]をベースに、化学肥料で成分バランスを整え、造粒および加熱乾燥したもの)
2.肥料
肥料の品質確保等に関する法律(通称/肥料法)
(地力を高め、適正施肥を推進する、リサイクル資源を活用することが重要視されてきたことが背景)
肥料に該当する
(肥料法の定義では、「植物の栄養に供すること又は植物の栽培に資するため土壌に化学的変化をもたらすことを目的として土地に施される物、及び植物の栄養に供することを目的として植物に施される物をいう」とされている。そのため、pHを矯正するものや葉面散布も肥料に含まれる。ただし、養分ではなく、土壌の物理性などの改善のみを目的とした資材は、肥料に含まれない)
普通肥料
(また、銘柄ごとに農林水産大臣か都道府県知事の登録を受ける必要がある)
特殊肥料
(農林水産大臣が指定する、米ぬか、堆肥などのこと)
普通肥料(保証成分量や正味重量が記載されている)
〇(保証票には、肥料の種類、名称、保証成分量、生産業者の氏名、住所などが記載される。利用者にとって、施肥設計の根拠データとなる)
普通肥料(魚かす粉末、大豆油かす粉末などの有機質肥料は普通肥料。普通肥料は、特殊肥料以外のすべての肥料と定義されている)
新設(堆肥などの特殊肥料と、化成肥料などの普通肥料、加えて土壌改良資材との配合か可能になった。これは、農林水産大臣か都道府県知事への届出によって生産輸入でき、登録する必要はない)
特殊肥料(粉末ではない魚かす、米ぬか、堆肥などのこと。農林水産省の告示で指定されている。生産輸入に登録の必要はないが、届出は必要)
ある(品質が多様であり、施肥を適切に行う必要があるため、窒素全量などの主成分の含有量、炭素窒素比、使用した原料が表示される)
1%以上(かつ、その合計量が公定規格に適合するものを指す。また、特殊肥料に分類されているものは含まない)
3.窒素肥料
硝酸イオン(アンモニウムイオンを好む作物もある。また、無機態窒素だけではなく、有機態窒素(尿素や低分子のアミノ酸)で吸収していることもあるが少量
溶けやすく速効性(アンモニウム塩や硝酸塩を含んでいる)
無機態(化学合成窒素肥料には、IB窒素、CDU窒素、ウレアホルム窒素、石灰窒素などがある。これらは土壌中で分解され、アンモニア態を経て硝酸態にゆっくり変化するため緩効性)
速効性(低温条件を除き速やかに無機化する)
他の産業で生じた廃アンモニア
りん安(化成肥料は、複合肥料の1つで、肥料三要素(N.P.K)の内2つ以上を化学操作して合わせたもの。りん安はリン酸アンモニウムが成分)
中性(化学的には中性だが、土壌に施肥されたあと酸性の成分が残るもの。硫安や塩安が該当する)
石灰窒素(化学的に酸性や中性であっても、施肥後に土壌でアルカリ性の成分が残るもの)
尿素(施肥後に、土壌に酸性やアルカリ性成分を残さいもの。尿素や硝安がある)