

料理の「レシピを紹介する」という行為や生業は、全国どこでも同じ食材が手に入れられるという、現代の生産流通システムに支えられている。
もし、ウチの地域周辺でしか栽培されていない変わった形と味のダイコン(固定種)があったとして、それを「こうやって料理するとめっちゃうまいですよ!」と広く伝えたところで、再現できる人がほとんどいなければ、共感も得られにくいし、商売としても成り立たない。
以前そんなことを考えていたのだけど、これは、本にも似た構造があるなぁと。インターネット上にはたくさんの本の感想や紹介があるけれど、それはその本が全国どこからでも買うことができるからで。もしそうでなければ、共感も紹介料もほとんどないはず。
そう思うと、個人が作るZINEという冊子は、固定種のダイコンと似ているところがある。みんなが通販しているわけじゃないし、全国に出張して売りに行っているわけでもない。「京都周辺で活動しています」みたいに、そもそもその地域でしか手に入らないやつがいっぱいある。
そういう固定種は、けっこうクセが強かったりするのだけど、なかには自分の好みと合った、「これおもしろいなぁ」と思うものもある。けれど、紹介されることはほとんどない。
ZINEフェスのようなイベントは、こういう固定種を見つける場所、という楽しさがあるんだろうなぁ。構造的に、紹介されにくいもの(もしくは、紹介しても読める人が少ないから共感を得られにくいもの)の楽しさって、わりと現代ではめずらしい、「自分だけの楽しさ」になり得るのかも。
出店側として、同時にお客さんとしても見て回ったまちのZINEフェス。そんなことを思いながら楽しみました。見守っていただいた方も含めて、ありがとうございました。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。昨日発動された「まぴプロ」(昨日の投稿参照)のおかげで、わが家の固定種「ぬりまめ」は、いろいろなところへ旅立つことができました。
| 記念日 | 財務の日 |
| 元号 | 令和8 |
| 和風月名 | 弥生 |
| 二十四節季 | 啓蟄 |
| 七十二候 | 菜虫化蝶 |
| 六曜 | 仏滅 |
| 旧暦 | 1月26日 |

