

先日発売になった2026年4月号をもって、雑誌『栄養と料理』が休刊する。創刊から90年とちょっと。おつかれさまでした。
休刊になることは昨年発表されて知っていたのだけど、いざ最後になると、なかなかさみしいというか、時代が変わるなぁと実感する。
『栄養と料理』は、女子栄養大学の出版部が出している月刊誌であり、この学校の創設者である香川綾は、日常的な食事に科学的な視点を取り入れて、教育と実践によって日本の栄養(栄養不足の回避)を支えた人。料理をするときに使うあの「計量カップ」や「大さじ・小さじ」を、発明した人でもある。
そんな背景をもっている雑誌なので、栄養士である自分にとっては、考え方や態度の基準となる場でもあった。栄養学と調理学がもっている科学的な慎重さや謙虚さを忘れないし、もちろん、栄養に関することで煽ったり、結論めいたことも言わない。この態度をもっている食べ物関係の雑誌って、他にはないと思う。
なので休刊となると、そういう考え方の場がなくなり、思考的にいつでも帰ってこれる場所がひとつ減った感覚になった。(だって、生まれたときから『栄養と料理』があるのが当然だったわけで。)
雑誌に載っている各情報だけを切り取れば、ウェブで読めるじゃんということなんだけど、名前をもっていて、続いているという状態にある雑誌には、場やコミュニティとしての機能があったんだなぁ。
めずらしく、あまり予想しない角度からの「失ってから気づく」を実感している。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。ウェブでのサービスは続くのだけど、でもそれは「本屋さんや図書館には並ばない情報になる」ってことだ。
| 記念日 | 砂糖の日 |
| 元号 | 令和8 |
| 和風月名 | 弥生 |
| 二十四節季 | 啓蟄 |
| 七十二候 | 桃始笑 |
| 六曜 | 仏滅 |
| 旧暦 | 1月20日 |

